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ぐっちーさんの訃報に半年遅れで接し、哀悼の意を捧げる

ぐっちーさんのブログのおかけで投資ポジションを全解除して助かった過去

ここ数日、CLO(ローン担保証券)について国内状況の詳細を調べる必要に迫られまして、情報収集・分析をしておりました。

CLOについての詳細は省きますが、単純に言えばサブプライムローン問題が12年越しで再来してきていて、しかも厄介なことに前回はアメリカ・ヨーロッパの金融機関が主舞台だったのが、今回は日本の金融機関の一部がもろに影響を受けるという非常にマズい状況になっているのではないかと。

私は12年ほど前のサブプライムローン問題の表面化からリーマンショックまでの一連の過程を20代前半の頃に経験しましたが、CDOが発端となって世界経済がマズいことになるという情報を事前に知ることができていました。

なぜなら当時、たしかgooブログだったと思うのですが、そこの金融・投資カテゴリーの上位にぐっちーさんのブログがランクインしていて、それを大学生の頃から読んでいたからです。

ぐっちーさんは過去にCDOを売っていた当事者としてなぜCDOが危ないのか、それが世界中に売りつけられた結果、アメリカ経済がちょっと傾いたときにどういったことが起こるのかということを詳細に、分かりやすく説明してくださっていました。

まだマスメディアにCDOとかサブプライムローンという言葉が出てくる前の時期でしたが、ぐっちーさんのブログを読んでいたことで私は投資の全ポジションを解消して、一時的に投資をすべてやめました。

これには私自身が就職したての頃で資金的に苦しかったり、仕事が大変だったりで投資どころではなかったことも関係していますが、それでも機会があれば投資に資金を投入しようと考えていた頃です。もし、あの頃になけなしのお金を投資に回していたら、私の家計は致命傷を負っていたことでしょう。

このような理由から、ぐっちーさんこと山口氏には大変恩義を感じていました。

もちろん一度もお会いしたことはないし、お顔さえAERAか何かで幾度かしか拝見したことがありませんでした。
そしてぐっちーさんのコラム自体ここ数年間は拝見していなかった状態でした。
(かんべい氏のコラムでお名前を聞くくらいの状況でした。)

CLOの問題がくすぶり始めている今、ぐっちーさんの意見を聞きたいと思い…

それが、今回のCLOの問題がくすぶり始めている時、私はこんな時こそ、ぐっちーさんの意見を聞きたいと思いました。

「ぐっちーさんは今どこで活躍なさっているんだろう?
今頃CLOについて、一昔前のサブプライムの時と同じようにバッサリ切ってくれているんじゃないのかな?
ご意見を聞かせてください!」

というような感じで検索をかけたわけです。

『ぐっちーさん』ポチッと。

そして目に入ってきたのは検索上位に表示された訃報。
信じられまずその場で固まってしまいました。
「まだそんな年ではなかったはず。どうして?いつの間に??」

昨年の9月24日に急逝されたとのこと。
その頃の私は養父を亡くした直後で、自分のこれからの進む道を思案していて、それからFP事務所開設を決めてからのドタバタ劇でいつの間にか3月を迎えていたという状況でした。この間は情報収集力が落ちていたのかもしれません。

私の20代前半から半ばにかけて、貴重な経済情報を無料ブログで掲載してくださっていた山口氏には感謝の気持ちでいっぱいです。心より哀悼の意を捧げます。

ぐっちーさんがご存命であったなら、何と言ってくれていただろう?

最後に、ではもし、ぐっちーさんがご存命であったなら、今のCLOの状況についてどのようにおっしゃっていたことでしょう?

これについては山崎元 氏が 東洋経済ONLINEの2020年3月14日のコラム『今回のバブルはもう1回膨らむかもしれない』でまさに言及してくださっています。

ぐっちーさんなら、金融機関に対して、「CLOって、あたしが昔売っていたCDOと同じやつだろ。あんたら、進歩ないねぇ」と言って高笑いするところだろう。

そうです。私はこのぐっちー節を聞きたかったのでありました。

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