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コロナ渦中の学生さんへ

現在、コロナウイルスの拡大でアルバイト先が休業してしまったり、募集自体が激減してしまったりという状態で、さらに親の収入も減ってしまって仕送りが厳しくなったりと、大変苦しい状況に陥っている学生が多くいらっしゃいます。

そのため家計の見通しが立たなくなってしまった学生さんは、不安に押しつぶされそうになったり、これからどうしたらよいのかわからないといった精神状況に陥ってしまっている方も多数いらっしゃるかと思います。

今回の記事では、そういった状況に置かれている学生さんたちの不安や混乱を少しでも和らげたいと思い、upいたします。

バイト先が無くなった学生に対する社会の否定的な声なんて気にしない

「バイトしなくてはいけないような奴が大学進学するな」という声に対して

戦前にだって、昔から苦学生はいます。
そこから這い上がった人はいくらでもいます。
そういった人が日本を動かすことだってあります。
だからこんな浅はかな声を気にする必要はありません。

若いころにお金のことで苦労した経験は後から生きてきます。
このことは本多静六という明治から昭和を生きた大富豪も言っています。

さらに言わせてもらえば、むしろ親から潤沢にお金をもらってくるボンボンさんは、独力になったとき非常に脆い(もろい)です。
「一人じゃ何もできないんだね、あなた!」っていう人は現実にいて、そういう人が組織の上の方にいたりすると各方面に悪影響を与えてしまう、そんなことだって珍しくありません。
だから気にしなくてよいです。

まぁ、おそらくは「お金が無いなら無いなりに学び方を考えろ」と言いたいのでしょう。
その部分に関しては一理あるかもしれません。大学(特に文系私大)はコストパフォーマンスは悪いですから。
けれど既に進学していて高校時代には戻れないわけですから、そういう意見があるということを受け止めておけばよいでしょう。

「人手が足りていない業種、バイトの募集があるだろうが」という意見に対して

まず、人手が足りていないからといって、求人を出すわけではありません。
これは経営者もしくはそれに準ずる立場になってみればわかることですが、
繁忙期に新人を育てるのはかなり大変です。
人を教えるのに割けるリソースがまったく足りません。
人手、時間、ミスのフォローなどなど、
新人が入ることによる現場の負担を考えたら現有戦力でしのいだ方がマシと判断するケースもあります。

また、繁忙期が終わっても人を抱え込まないといけなくなるリスクもありますから、安易に人を採用しません。

さらに、バイト募集しているからといって簡単に・すぐに受かるわけではありません。
募集をとりあえず出しているだけのところもあります。
なぜなら、「普段なら応募してこないような優秀な人材が受けに来てくれるかも」という考えがあるからです。
いまは採用側有利の状況ですから、採用条件を厳しくすることができます。
よってシフトの融通がききづらい学生は不利になります。
シフト面でのやり取りで、
「講義がどうなるかわからないからとりあえず土日だけだって?
それだったら週5で働いてくれる人を採用するし」
となるのが合理的な流れです。

そもそも、新しくバイトをするとか以前の問題として、外に出るなと言われているわけですし、
まかないで食事をあてにしていた学生は栄養不足になりがちです。
アルバイトで肺炎に感染したら誰が看病してくれるのでしょうか?

家計が苦しいのに学ぶことを選んだ学生さんへ

学問をもっと学びたいという姿勢、素晴らしい考えです。
世の中は学問の発展とともに社会が形成されてきました。
次の世代を担う学生さんたちの今の学びは、きっと将来の社会を良い方向へ導いてくれると信じています。
まぁ、遊ぶことだけに精を出している学生さんもいらっしゃるかと思いますが、それを後の人生に活かしていけたらいいのではと思います。
学生時代に遊んでばかりいたのに、社会に出た後に会社を興して立派な経営者になっている人もいますから。もちろん、堕ちて戻ってこれなくなった人もいますけどね。

いまは戦後復興してからの日本が経験したことのない事態

いまの学生さんは、本当に大変な時期に学生生活を過ごすことになっています。
平時でさえ苦学生は珍しくありません。
この非常事態では、元々の苦学生がさらに危機的状況に陥ってしまうのは当然のことです。
だから自分を責める必要はありません。
いまは生き抜くことを最優先に考えましょう。
学ぶことは後からでもできますから、気をしっかり保ちましょう。

非常時は人に頼ること

この非常時に最も避けるべきことは、一人で抱え込んでしまうことです。
もちろん、自分で解決しようとする意志は大切だし立派です。
だけど、いまは非常事態です。
社会的立場の弱い学生の一個人では克服できないような環境となっています。
だからSOSを発信してください。
これは恥ではありません

まずは親とか身寄りに相談するのが原則です。
そういった間柄の人とうまくいっていない場合は、それでもまずは相談してみることです。
それでうまくいかなかったら仕方ありません。

次は国や大学、各種団体の支援体制を頼ります。
支援制度はいろいろありますが、
まずは大学の学生課へ連絡してみてください。
大学は所属学生を守ろうとしてくれます。
何かしらの助言をしてくれるはずです。
ただ、小耳に挟んだ情報ですが、学生課が機能停止しているところがあるのって本当ですか?
「何してん、大学!」と言いたくなりますね。

どうしても相談する相手がいなければ、私に連絡をしていただいても大丈夫です。
そのための相談窓口を用意しています。

お金の悩みにつけ込んでくる人たちが大勢いるので注意を

「スマホひとつで簡単に稼げます!」
とか、
「こんなときこそ『夢』をかなえましょう」
なんて、困っている人の心理につけ込んで利用しようと企む人はいつの時代にも・どこにも存在します。
こういった人からアプローチがきても全力でスルーしましょう。

いま、どうすべきなのか

では、今とるべき行動は、どうすればいいのでしょうか?
これに対しては何より精神面を安定させることです。
不安や焦りの感情を押しとどめることです。
そのために、精神面に悪影響を及ぼしている原因に対処します。
具体的には、家計がいつまで持つのかを把握することです。そのために、
①現有財産を把握すること
②見込み収入額を確認すること
③いまの生活にかかっている支出額をチェックすること

この3つを1枚のシートに書き出します。向こう3か月分。
こうしてシートに書き出せば、いつまでお金が持つのかがだいたいわかります。
それが分かれば、どのように対処していくべきか時間軸とともに見えてきて、不安が和らぎます。

いま、このやり方を紙ベースでは作っているのですが、説明用のシートまで手が回っていません。
次回はこの家計管理手法をご紹介するようにいたしますね。

最後に

この危機的な状況、
一緒に乗り越えましょうね。

≪おしまい≫

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